問題を掘り下げるためには、2つの質問が大切です。
この2つは、論理的思考を行う上で重要な軸になる質問です。
私たちが課題に取り組む際、必要な情報がすべて与えられているとは限りません。
生活・研究・仕事。
与えられている情報は一部であり、実際は水面下に多くの情報が隠れていることがあります。
すべての情報が与えられていると思っていても、実際は誤解であることもあります。
水面下の情報に気づかないままでは、スムーズに問題解決を進められません。
どうすれば、水面下にある情報に気づけるのか。
それが「だから何?」「それはなぜ?」という質問です。
問題を掘り下げ、水面下の問題に気づくためにも「だから何?」「それはなぜ?」の質問が重要です。
1つ目の質問は「だから何?」です。
この質問は、現在持っている情報から、何らかの結論を見つけ出す作業です。
物事を疑うような一言ですが、だからこそ効果的です。
「だから何?」と問いかけることで、着眼点を水面下に移せるようになります。
固定観念や既成概念があっても、疑うことで、その奥にある真実に気づきやすくなります。
2つ目の質問は「それはなぜ?」です。
1つめの質問「だから何?」に対して「それはなぜ?」ともう一度疑ってみます。
「だから何?」は、根拠から結論を導く質問ですが「なぜそう思うのか」は、逆に結論から根拠を考える質問です。
つまり「それはなぜ?」は、検証の役目を果たします。
「それはなぜ?」と問いかけることで、自分を納得させるための理由が必要になるため、思考が深まります。
論理的思考を鍛えるなら「だから何?」「それはなぜ?」の2つの質問を習慣にしておきましょう。
「だから何?」「それはなぜ?」の質問は、1回だけでなく、何度も繰り返していくことがポイントです。
2つの質問を交互に行うことで、見えない部分まで考えを及ぼせるようになります。
難問に直面しても「だから何?」「それはなぜ?」を繰り返すことで、問題解決の糸口が見えてくるようになるでしょう。