まだ答えが存在していない課題に挑戦することがあります。
たとえば、新しい研究、新商品開発、未知のトラブル対応などです。
不透明の状態から正解を見つけ出す作業は、不安と恐怖も大きいでしょう。
正解があるかわからなければ、着手をためらう気持ちが出てくるのも当然です。
このとき、最初から「正解はないかもしれない」という考え方はよくありません。
「正解はないかもしれない」という考え方は、否定から入っています。
否定から考え始めると、ネガティブな感情が生まれ、消極的になってしまいます。
「どうせうまくいかないだろう」という後ろ向きな気持ちになり、根気や集中力の妨げになります。
弱気になって諦めやすくなるため、なかなか思考力を鍛えられない。
最初から「正解はないかもしれない」という考え方はやめたほうがいいでしょう。
思考力を鍛えるなら、まず肯定から入るのが基本です。
「どこかにきっと正解がある」と信じることが大切です。
「どこかにきっと正解がある」と信じることで、未来に希望が湧いてきます。
根気や集中力がみなぎって、思考力を高めるスパイスになります。
なかなか正解が見つからなくても「ない」ではなく「隠れている」という考え方になります。
問題に行き詰まったときも「どこかにきっと正解がある」という言葉を思い出します。
希望をもたらす言葉によって、心が引き締まり、もう少し頑張ってみたい気持ちが湧いてきます。
たとえば、研究です。
最初から「正解はないかもしれない」ではなく「どこかにきっと正解がある」と信じて取り組むようにします。
そうすれば、前向きな気持ちで研究に打ち込めるようになります。
たとえ問題に行き詰まったときでも別の可能性があるのではないかと、踏ん張る力が湧きます。
トラブル対応のときも同じです。
最初から「解決策はないかもしれない」ではなく「どこかにきっと解決策がある」と信じて取り組むようにします。
あらゆる可能性に思考が及ぶようになるため、さらに深く考えることができるようになります。
考え抜いた結果、より良い解決策を発見しやすくなります。
諦めるのではなく、信じることです。
消えかけていた心の火が、再び大きくなります。
「どこかに必ず正解はある」と信じることで、思考力の底力が目覚めるのです。