私は温泉が、大好きです。
毎日、銭湯に通うのはもちろん、1カ月に何度かは温泉にも行きます。
特にお気に入りの温泉は、東京ドームにある『LaQua』という温泉施設です。
清潔感のあるところで、気に入っています。
その温泉施設では「垢擦りサービス」があります。
たまにですが、垢擦りサービスを受けることがあります。
私が台の上でうつぶせになり、ごしごし洗ってもらう姿勢です。
そんなときです。
ふと、意味深長な一言をかけられることがあります。
「腰あたりから、垢がよく出ていますね」
たわいない一言と思いますが、この言葉が貴重です。
何気ない言葉ですが、深い意味が込められています。
つまり「腰あたりが洗い足りていませんよ」というアドバイスなのです。
遠回しに、やんわり、私を叱ってくれているのです。
垢擦りサービスの人は、プロです。
プロとして、体の垢をきれいに落とすのは当然ですが、洗い方で足りない部分に気づかせるのも、サービスの1つです。
自分の足りない部分に、気づかせてくれる場でもあります。
うつぶせになった私は、完全に無防備です。
やんわり叱られるほうが、かえって痛切に感じます。
「はい。今度から、きれいに洗うようにします」と言って、自己反省するのでした。