電車の中で体臭が目立ちやすい人には、似ている傾向があることに気づきます。
ずばり、太っている人です。
力士のように太っている人ほど、額や胸にたくさん汗をかいています。
同時に、汗臭い体臭も強い状態です。
下着にびっしょり汗が染み込み、独特の汗臭さが漂います。
太っている人ほど、汗も体臭も、ひどくなりやすいのは事実です。
太っている人には、分厚い皮下脂肪があります。
皮下脂肪は、断熱材のような働きをします。
体の熱が、外に逃げにくくなります。
体の内側に熱がこもりやすくなり、汗をかきやすくなります。
汗をかきやすくなれば、同時に汗のにおいも目立ちやすくなります。
「体質の問題」というより「体格の問題」です。
「それならば、冬は寒さを感じにくいメリットもあるではないか」
いえいえ、喜んでいる場合ではありません。
たしかに冬は寒さを感じにくいメリットはありますが、太りすぎは、やはり健康によくありません。
太っているのは、食べすぎと運動不足の証拠です。
肥満は、さまざまな病のリスクが高くなります。
高血圧、高脂血症、心臓病、糖尿病などです。
肥満によってリスクが高まる病の数は、星の数ほどです。
体格指数(BMI)が25を越えるなら、シェイプアップが必要です。
太っている人は、汗かきや体臭を何とかするより、まずダイエットから始めましょう。