「汗をかくから、運動を控える」
「体臭になるから、運動して汗をかくのは嫌だ」
たしかに運動すれば、汗をかきます。
もちろん汗のにおいも、多少はするでしょう。
しかし、汗臭くなるのが嫌だから運動しないのは、賢い判断ではありません。
汗が出ない生活を続けると、においやすい体質になるからです。
どういうメカニズムでしょうか。
汗をかかない生活を送ると、まず汗腺機能が低下します。
普通は汗をかいても、汗に含まれるミネラル分が、毛穴から再吸収されます。
ところが汗腺機能が低下すると、話は変わります。
ミネラル分が再吸収されず、肌に残ったままになるのです。
これが俗にいう「悪い汗」です。
ミネラル分がたくさん含まれているため、べたついて、においやすくなります。
悪影響は運動を避けると、体全体の代謝の低下につながります。
代謝機能が低下すれば、動物性脂肪の分解が不十分になり、体臭につながるのです。
汗をかかなければ、たしかに汗のにおいはしませんが、いざ汗をかいたとき、汗臭さが目立ちやすくなります。
汗のにおいを抑えるためには、汗腺機能を高めることが必要です。
汗腺機能が鍛えられると、汗をかいても、汗に含まれるミネラル分が毛穴から再吸収されます。
さらさらして、気持ちのいい汗をかけます。
汗をかいても、においにくい体質になるのです。