年を取るにつれて、汗腺の機能も衰えます。
年を取るにつれて、乾燥肌になりやすいのです。
しかし、です。
次のような不思議な話を、聞いたことはありませんか。
「女性が更年期を迎えると、汗をかきやすくなる」
一見すると、年齢による汗腺機能の衰えに反しているように思えます。
これは気のせいではなく、医学的根拠に基づく事実です。
なぜでしょうか。
その理由は、男性ホルモンと女性ホルモンのバランスに隠されています。
男性ホルモンは「発汗」に影響を及ぼす働きがあります。
一方、女性ホルモンは「発汗抑制」に影響を及ぼす働きがあります。
体臭や汗のにおいは、女性より男性に多いのです。
女性の場合、男性ホルモンより女性ホルモンのほうが優位ですから、比較的、汗は抑えられています。
しかし、女性の場合、例外があるのです。
それが更年期です。
更年期になると、女性ホルモンは、急に低下します。
相対的に、男性ホルモンが優位になるため、汗をかきやすい体質になってしまうのです。
体をあまり動かさなくても、汗がよく出るようになったり、寝汗の量が増えたりします。
「昔は汗をかかなかったのに、なぜ急に?」
場所や時間にかかわらず、急にかくようになった汗に、困惑するわけです。
決して病気ではありません。
女性の更年期によく見られる自然な現象です。
もし、この状況を改善させたければ、大豆食品がおすすめです。
大豆食品に含まれる「大豆イソフラボン」には、女性ホルモンと似た働きを持ちます。
適量の大豆食品を食べる習慣を身につけることで、再び、女性ホルモンが男性ホルモンより優位になります。
汗かき体質が改善されると同時に、美肌も戻ってくるのです。