私が留学時代には、英語が話せる人と、そうでない人とで違いがありました。
ちなみに、私は「英会話ができない」側の人間でした。
一生懸命に勉強しているにもかかわらず、英語がなかなか話せなくて、悩んでいました。
自分がそうだったからよくわかりますが、英会話が苦手な人に共通するのは「一生懸命になりすぎているところ」です。
「文法を間違えないようにしよう」
「単語の用法を間違えないようにしよう」
「できるだけすらすら英語を話せるようにしなければいけない」
すべてにおいて、一生懸命になっています。
一生懸命なのはいいですが、行きすぎて、逆に何も話せなくなります。
しかし、案外、適当な性格の人は、英会話が得意です。
間違いを気にしないし、恥をかくことを恐れていないからです。
単語レベルの会話であったり、文法が多少間違っていたりしても、とりあえず口にしていると、たいてい意味は相手に通じます。
英単語を積極的に発言しているだけで、英語のできる人に見えてきます。
英会話が流暢な人の会話をよく聞くと、文法や単語がよく間違っています。
では、なぜ英会話がうまいように感じるのかというと「流暢」だからです。
多少文法が間違っていたり単語だけの会話だったりしても、さっと口に出せれば、意思疎通はスムーズに進みます。
しかし、完璧を求めて、何も話せない人は、意思疎通以前の問題です。
口に出さなければ、相手に伝わるはずがありません。
間違ってもいいから、とにかく素早く英単語を口にすることが大切です。
英会話ができる人は、あえて「不完全な英語でいい」という決断があります。
間違って笑われても気にしない度胸があります。
私たちが英語をうまいと感じるのは「いかに完璧な英語か」ではありません。
「いかに不完全な英語でいい」と妥協するかです。
不完全でいいと思い始めたとたん、英会話は急にできるようになるのです。