ある日、街を歩いていると、言い合っている男性2人を見かけました。
「君が間違っている!」
「いえいえ、きみのほうが間違っている!」
何が原因かはわかりませんが、どうやらお互いの意見で、すれ違っているところがあるようです。
どちらとも「自分の考えのほうが正しい」と主張し合っていました。
この2人は「自分のほうが物事に精通している、正しい!」と主張していますが、どちらもまだ勉強不足です。
勉強が不足して、視野が狭いから相手の考えが理解できず、ぶつかります。
勉強をしていたとしても、限られた範囲の勉強だったのでしょう。
政治だけを勉強していると、政治に詳しくなっても、ほかのことが見えなくなります。
環境だけを勉強していると、環境に詳しくなっても、ほかのことが見えなくなります。
本来、勉強するにつれて、喧嘩がなくなります。
視野が広くなり、物事を客観的に考えることができるようになるからです。
相手と相反する意見があっても「なるほど、そういうこともあるね」と言って、むしろ仲がよくなります。
限られた範囲を勉強している人でも、物事の奥深さを知っている人は「なるほど。そういう考えもあるね」と受け入れるでしょう。
「頭がいい」とは、そういう「事実」ではなく姿勢です。
勉強をすれば、本来、視野が広くなります。
勉強の視野が広くなり、たくさんのことを知るほど「自分はまだ勉強不足だ」ということを痛感します。
自分がいかに無知であったかがわかるようになり、勉強するにつれて、自分の知識に自信がなくなります。
あなたは勉強をして増えるのは「知識の量」や「知恵の量」だと思っていないでしょうか。
勉強をすれば、むしろ知識や知恵の量は減ったと感じ「自分は何もわかっていなかった」と「謙虚な姿勢」になるのです。