地球上には、人間よりはるかに有能な動物がたくさん存在しています。
チーターは、人間より速く走れます。
ゾウは、人間より、はるかに体が大きく力持ちです。
あなたとほかの人との差は「知性」という付加価値によって決まります。
知性による付加価値がある人は、ない人より、評価されます。
仕事のできる能力に加えて、英語の技能があれば付加価値となり、ほかの人との差になります。
勉強をするために本を選びますが、そもそもあなたはどういう本を選んでいるでしょうか。
本を読んで頭を磨くのはいいですが、そもそもあなたはどのような目的を持って、本を読んでいるのでしょうか。
そこが大切です。
知性的な人は、メモ用紙をいつも持ち歩いています。
一瞬のひらめくアイデアをつかめるからです。
アイデアというのは、流れ星です。
営業の仕事をしているあなたが、ある日、上司と一緒にお客さんのところへ向かいました。
向かっている車の中で、上司は真剣な顔をして、あなたに次のような注意をしました。
「いいかい。今回のお客さまはお得意先だ。絶対に失敗はいけないよ。失敗したらあなたは解雇だ」
勉強は、簡単な問題から始めて、勢いをつけることです。
もし、初めから難しい問題に挑戦すると、挫折しやすくなります。
勉強するときに、小さな字がぎっしり詰まった300ページもある本を、かっこつけて無理やり選ぶ必要はありません。
スピードを意識した勉強をするためには、薄い本を選ぶことです。
薄い本は、ページ数は少なくて、小学生が読む本のようですが、気にする必要はありません。
ページが少ない薄い本のほうが達成感を得やすく、勉強も速く進み、長続きします。
勉強は、スピードを出してすることが大切です。
読書も、スピードを出して読み進めることです。
一字一句拾い上げて、読む必要はありません。
スピード人間は、過去を振り返りません。
過去を振り返る必要性は、失敗から学びを得るときのみです。
過去の失敗を振り返り「あのとき、こうすればよかった」と思う点を見つけ、反省をして、次に生かします。
学校では、学生がいます。
学生は「学ぶ生徒」と書くように、学ぶ人のことを言います。
しかし、学校の生徒だけでなく、本来、学ぶ姿勢があれば誰でも「学生」です。
昔は、頭のいい人がモテる時代でした。
いい大学に行くために一生懸命に勉強して、学力を鍛えます。
しかし、勉強時間が長いため、友人と遊ぶ時間やデートの時間がありません。
私は、彼女とのデートの待ち合わせ場所に、試験会場の出口を指定したことがあります。
そういうことは何度もありました。
何もそんなところをデートの待ち合わせ場所にしなくてもいいのにと思いますが、これには意味があります。
自分にとっての理想的な現実を思い浮かべてみましょう。
理想的な現実を思い浮かべると、自然と嬉しい気持ちになり、笑顔になります。
理想ですから、そうなって当然です。
1人の人間がする仕事には、量にもスピードにも限界があります。
まず、その当たり前の現実を受け止めましょう。
次に、どうすれば限界を超えるのか考えましょう。
300ページもある分厚い本は、取りかかりにくく抵抗があります。
「こんなにたくさん読まないといけないのか……」
読む前からため息が出てしまいます。
私が執筆の際、言いたいことはいきなり書き始めます。
通常、文章を書くときには「起承転結」が決まりです。
小学や中学でも、そう書くよう指導されましたし、その流れは大切であると思います。
私が文章を書くときには、情熱とスピードを大切にしています。
日頃からたくさん本を読んでインプットをしては、たくさん書いてアウトプットをします。
たくさん書けるだけで、私は自分の好きなことをしているし、楽しく感じます。
「構想3年もかけた作品」という言葉を耳にします。
構想に3年も時間をかけるのは、今の世の中、時代遅れです。
ゆっくり構想に時間をかけている間に、時代は変わってしまいます。
面白いアイデアは、脱線したときに出てきます。
初めから面白いアイデアがあるのは、まれです。
話を進めていくうちに、いつの間にか脱線してしまい、味になります。
野球のルールブックには「タッチアップ」というものが載っていません。
意外に知られていないことですが「盗塁」も野球のルールブックには載っていません。
載っていないのに、なぜそれが行われているのかというと「載っていないからやっていい」ということです。
スピードは大切です。
しかし、出しすぎるのは問題です。
結果を出そうと、スピードを出して頑張りすぎることがあります。
人のために行動するとき、次の2パターンがあります。
(1)みんなのために
(2)1人のために
本屋に行って、買おうかどうしようかと迷う時間があります。
買うときに、ためらう原因の大半は、値段です。
値段と内容を吟味して、納得できれば買おうとします。
本屋で買おうかどうしようか迷ったあげく、買わずに本屋を出るのはもったいないことです。
何も具体的な行動をしなかったからです。
本を1冊でも買って読めば、多少なりとも得られることがあり、成長があります。
仕事で愚痴をこぼしたくなるときがあります。
・苦手な上司から、叱られた
・仕事で失敗をした
理解は、インプットだけではありません。
アウトプットの過程にも、理解があります。
学んだことは、むしろ、アウトプットしてこそ本当に身につきます。
勉強をする最終ゴールは、アウトプットです。
知識が生きるのは、インプットしたときではなく、アウトプットしたときです。
勉強の意味は、何かの役に立ってこそ、初めて意味があります。
肉体労働の仕事をしている人は、食事をしてもすぐおなかがすきます。
体全身を動かす仕事をしているからです。
カロリー消費が早く、食事をしても数時間後には、おなかがすくでしょう。
お金をたくさん持っていても、家に泥棒が入ると、奪われます。
大金の入った財布があっても、うっかり落としてしまうこともあるでしょう。
大きな家を建てても、地震で壊れることがあります。
サッカーのルールを知らない人が、サッカーの試合を見ると、意味がわかりません。
もちろん全体の動きを見て、だいたいの意味はわかることでしょう。
しかし、細かい話になるとついていけなくなります。