映画で迫力のあるシーンは、スピード感があります。
たとえば、敵と戦っているシーンです。
次々と移り変わる場面に集中してしまい、呼吸の暇がありません。
その瞬間は、ときの流れを忘れます。
戦いの決着がついた直後、ほっとして、集中してスクリーンを見続けていたことに疲れを感じ、ため息が出ます。
映画館で映画を見ていると、スピード感のあるシーンが終わった直後に、会場全体が大きなため息をつきます。
打ち合わせをしたわけでもないのに、芝居のようにみなが一斉にため息をつくのは、面白い光景です。
ここで私たちは、人間のある特性に気づきます。
「人間は、スピードがあるうちは、疲れがあっても感じない」という特性です。
人間は進化の過程で、スピードのある場面は非常事態と感じ、疲れを感じにくいようにできています。
スピードのある場面と言えば、戦っている最中です。
戦っている最中は命に関わる出来事なので、疲れていても、疲れを感じにくくなります。
その特性を、勉強でも生かします。
スピードを出して勉強しましょう。
スピードを出して勉強をしている間は、疲れを感じにくくなるはずです。
勉強中に疲れを感じると言う人は、ゆっくりしているからです。
「勉強をしても、すぐ疲れて続きません」という人の勉強法を聞くと、必ずのろのろゆっくり勉強をしています。
疲れを感じます。
勉強は、疲れを感じないために、スピードを持って進めることがコツです。
勉強をしている間は疲れを感じなくなり、勉強そのものもはかどります。
勉強に区切りがついたとき、疲れが出ることでしょう。
そのときは、素直に昼寝や仮眠を取ればいい。
「スピードを出しているうちは、疲れを感じない」という人間の特性を、勉強に生かしましょう。