単純な方法で、かつ、効果的な記憶方法があります。
あなたが覚えたことを、他人に説明しましょう。
親でも友人でもかまいません。
たとえば今日、歴史の勉強をしたとします。
勉強した狭い範囲でかまいませんから、親や友人に、声に出して説明してみましょう。
もちろん黒板を使って、図を書いたり、紙に絵を描いたりしながら説明すれば、なお効果的です。
恥ずかしがらずに、思い切って教える立場になりましょう。
自信がなくても自信のあるふりをしましょう。
先生になったつもりで、説明しましょう。
すると驚いたことに、説明したことは、もう忘れられないほど強く記憶に残るようになります。
人に説明しようとすると五感を最大限に活用し、脳が活性化されるからです。
五感を通した強い刺激であるため、忘れられないほど強く記憶に残るようになります。
嘘だと思ったら、試してみましょう。
人に説明する利点は、これだけではありません。
人にわかりやすく説明するために、知っていることを噛み砕く必要があります。
わかりやすく説明をしようと心がける課程で、記憶がさらに定着していきます。
説明する利点は、まだほかにもあります。
人に説明をしようとすると、記憶の抜けている部分、誤解していた部分、理解不足の部分などを発見するきっかけになります。
「最高の勉強とは人に教えること」と言っても過言ではありません。
学校で頭のいい生徒は、クラスの人気者です。
頭がいいからたくさんの生徒が教えてもらおうと、話しかけます。
教えてもらえれば、その人に好感を持ちます。
「頭がよくて優しい」となれば、クラスの人気者になること間違いなしです。
頭のいい人が積極的に教えようとするのは、説明すれば自分のためになることを知っているからです。
無意識のうちに「教えると記憶に強く残る」現象を何度も体験しているので、困っている人のために教えようとする立場になります。
教える立場は、優しさを演出できるだけでなく、自分の勉強にもなるという一石二鳥のおいしい話です。
勉強できる人はさらにモテます。
逆に勉強ができない人は、説明から逃げようとするので、さらにモテなくなるのです。