あなたが小学生のころを思い出しましょう。
「成績の良い人」と「成績の悪い人」を比べたとき、あることに気づきませんか。
極端な2パターンに分類できるはずです。
できる人は何でもでき、できない人は何もできない。
体を動かす「体育」は別として、頭を使う「英国数理社」なら「すべてができる人」「すべてができない人」で二極化されます。
私が学生時代も、そういうものでした。
こういう差を目の当たりにすると、やはり生まれつきの頭のせいにしたくなります。
たしかにテストの結果だけを見れば、そう思いたくなるのも無理はありません。
実は、こうなってしまう理由があります。
すべての教科で勉強ができる人は、勉強を覚えたのではなく、勉強法を身につけた人です。
勉強の下手な人は、覚えなければいけない知識を、工夫もなく、いきなり覚えようとします。
一方、勉強が上手な人は、覚えやすいように工夫をしてから、覚えようとします。
方法です。
勉強法を身につけているかどうかで、勝負が決まります。
勉強は、分野ごとに異なりますが、勉強法はあらゆる学問に通用します。
もちろん社会で仕事を覚えるときにも通用しますから、一生涯、活用できると言ってもいいでしょう。
学生時代、成績が優秀な人が卒業をして企業で仕事をすれば、やはり仕事もできる人になります。
効率のよい勉強法は、学問だけでなく、仕事を覚える際にも通用してしまうからです。
この仕組みに気づいている企業は、成績の優秀な人から採用します。
もちろん学歴がすべてではありませんが、ある程度、理屈に合った考え方です。
まず覚えるのは、勉強ではなく、勉強法です。
勉強法を身につけてから、知識を吸収していけばいい。
頭の善しあしを、生まれつきの頭の善しあしで決め付けないでください。
努力によって克服できることです。
正しい勉強法を学んで実践すれば、そもそもの頭の善しあしは関係ないのです。