私たちが「学ぶ」と言えば、いくつかの手段が思い浮かびます。
本を読んで学んだり、人からの話を聞いて学んだりなど、たいていこの辺りの手段を思い浮かべます。
学校では、教科書を読み、先生の話を聞いて学びます。
もちろんそういう学び方もありますが、読んだり聞いたりするだけでは、イメージが湧きにくいものです。
場合によっては、間違った想像をしてしまう可能性があります。
こういうときこそ「百聞は一見にしかず」という言葉を思い出しましょう。
本を読んだり、話を聞いたりするより、映像として見て確かめるのが、一番理解が早いです。
図や写真など、視覚的に訴える資料があるだけで、一瞬で理解できます。
吸収が早く、かつ忘れにくくなります。
たとえば、歴史の教科書には「金閣寺」というお寺が登場します。
広辞苑には、金閣寺を次のように説明しています。
「京都北山にある臨済宗の鹿苑寺の別称。足利義満が西園寺家の邸宅を譲り受け、別荘として北山殿の遺命により寺とした」
これだけ読んだだけでは「はあ、そうですか」という感じで「わかったようでわからない」状態になります。
難しい単語や、場合によっては説明に書かれている漢字が読めず、そこで理解が詰まってしまう場合すらあります。
説明文さえ理解できないのは、笑えません。
しかし「百聞は一見にしかず」で、本物の金閣寺の写真を見れば、話は早いです。
意味の理解より、まず「こういう建物だよ」と写真を見れば、ぐっと身近に感じられるようになるはずです。
実際の金閣寺を見たときに、誰もが印象的なのは金色に輝く光景のはずです。
これは、文章より写真のほうが、よくわかります。
「本当に金色のお寺だ。これはすごい」
金閣寺の正しいイメージが、一瞬にして脳に焼き付きます。
大切なことは、まず、自分の目で見て確かめることが一番早いということです。
「文章」を読むより、まず「写真」からのほうが理解は早くなり、記憶にも残りやすくなるのです。