どうしても処理しきれないストレスがあるときには、逃げる手もあります。
最終手段ですが、使っていけないわけではありません。
むしろ適切に使っていけば、自分をストレスから守るための大切な手段になります。
RPG(ロール・プレーイング・ゲーム)をしたことがあればわかると思いますが、必ず「逃げる」という選択肢がありますね。
逃げるという選択肢のない、RPGゲームは見たことがありません。
自分の体力や精神力を考慮して、戦う前から負けるとわかっている戦いには、逃げる手段が最適です。
ゲームの中で逃げる選択ができる人でも、現実では逃げる選択をしてはいけないという守りに縛られている人がいるのです。
どんなに「頑張ろう」「立ち向かおう」と思っても、やはり人間には限界があります。
「もう自分には無理だ」と早い段階でわかれば、傷が小さなうちに逃げる手段を使い、ストレスから回避するのです。
弱いから逃げるのではありません。
本当は、強いから逃げるのです。
RPGゲームで逃げる手段を適切に使わなければ、どこかの戦いで、必ずいつか力尽きます。
弱い人は、頑張ろうという意地を見せて、いつまでも立ち向かおうとします。
無理をして立ち向かおうとするから限界に達して、ある日、気持ちが折れてしまいます。
鉄の棒は固いように思えますが、折れるときには、一瞬で折れます。