私は今、自分の管理に機械の力を利用させてもらっています。
もちろん自分を管理することも大切ですが、人間ですから、時には不注意があります。
忘れたり、惰性が働いたり、人間には楽なほうに行こうとする性質があります。
そのため、自分でさえ、自分をうまく管理できなくなるときがあるのです。
私は機械の力を生活のところどころに利用しています。
誰もがお世話になっているわかりやすいところでいえば、目覚まし時計です。
朝に遅刻してはいけませんから、目覚まし時計をセットして、起きる時間を設定します。
もちろんこれもれっきとした自己管理です。
自分の力で起きるわけではなく、機械に起こしてもらう方法ですが、なくては生活に困ります。
まさに機械に助けてもらっている状態です。
機械は、時と場所を選ばず容赦なく、決められたとおりの動きをします。
人が気持ちよく寝ていることは関係なく、大音量で鳴り響きます。
冷たい機械の動きですが、その動きのおかげで、自分の生活がうまく管理できているのだと思えば、温かい助けにも感じられます。
機械はたしかに冷たいですが、その動きにより、私たちは温かく助けられているのです。
パソコン、自動車、携帯電話など、それぞれ機械は冷たいですが、それを利用する人間の知恵で機械を温めることができるのです。