「いでよ、神龍。オラの願いを叶えたまえ!」
鳥山明さんの有名な漫画『ドラゴンボール』で登場する有名な言葉です。
ドラゴンボールを7個集めれば神龍が現れ、どんな願いも叶えてくれるというストーリーです。
願いを何でも叶えてくれる存在が現れ「何でも願いを叶えてあげよう」と言われれば、あなたはどう答えますか。
「お金持ちになりたい」
「自分の家が欲しい」
「不老長寿になりたい」
「アイドルと結婚したい」
「世界を征服したい」
「何でも願いを叶えてあげよう」と言われれば、極端な願いになってしまうはずです。
人に勝手に願いを考えさせると、ほとんどの場合、私利私欲が中心になります。
人のことはまったく考えず、自分の欲望のために、願いを言い始めます。
それが人間です。
人間は、まずなにより自分のことを第一に考える癖があります。
自分が一番かわいいのです。
人間に夢を考えさせれば、たいていは自分のことしか考えていない私利私欲に走ってしまうのです。
「自分のために生きるのではダメなんだね? では、他人のために生きればいいのか」
いいえ、そうでもありません。
すでにお話ししましたが、他人のために頑張ることも、自分を偽ることになります。
灯台では、遠くを照らせば、足元が暗くなります。
他人のために頑張ると、自分の生活が傾くため、よくない。
一方、自分のために頑張ると、私利私欲になってしまうため、これもよくない。
「人のために生きるのはダメ。自分のために生きるのもダメ。じゃあどうすればいいの?」
気づきましたね。
その言葉を待っていました。
ここまでくれば、次のお話がようやくできるようになります。
本当にお話ししたい内容は、ここからです。
灯台では、遠くを照らせば、足元が暗くなります。
また足元を照らせば、今度は遠くを照らせなくなります。
この問題を解決するために、1つ、方法があります。
灯台が「発光体」になればいいのです。
太陽のように発光体になれば、自分も周りも明るくなれます。
自分の生活が向上し、他人の生活向上のお手伝いもできます。
最も理想的な人間像です。
「では、自分が発光体になるって具体的にどうすればいいの?」
発光体になることは、簡単なことです。
例を1つ挙げれば「好きなことをする」ということです。
好きなことをすれば、自分にとって喜びとなります。
読書でも、映画でも、勉強でもかまいません。
自分の好きなことを徹底的に極めます。
すると不思議なことに、他人のためにもなるようになります。
自分は好きでやっていたことも、ある一線を越えれば、人に感動を与えたり役立ったりするようになります。
私は今、自分が好きで作品を書いていますが、これは同時に人のためにもなっています。
もともと読書が好きで、書くことが好きな性分であるため、昔から好きなことばかりしていました。
すると、書いた作品を他人が見てくれ、参考になると褒めてくれ、結果として人のためにもなっています。
自分が輝き、人も明るく照らすことができるようになったのです。
「喜びのモチベーション」は、私利私欲が含まれていません。
私はそもそも人のために読書をしたり、稼ぐために記事を書いたりしているのではありません。
ただ自分が喜びたいから、しているだけです。
私にとって、読書をして、たくさん書くことは、それだけで喜びであり、感動です。
人から褒めてもらわなくても、お金を稼ぐことができなくても、すでに「最高の喜び」です。
さあ、あなたも好きなことを始めましょう。
自分の私利私欲に生きるのではなく、他人のために生きるのでもありません。
喜びのために生きるのです。
自分の私利私欲のためではなく、他人のためでもなく、自分が喜び、感動するために、好きなことを始めるのです。
喜びに生きるということは、自分が発光体になるということです。
自分が輝き、人も明るくさせることができるのです。