1人で行動できる人は、間違いなく精神的に強い人です。
1人は、行動の全責任が自分に返ってきます。
つらいといえば、それまでです。
しかし、実はとても面白い時間です。
それに自分のことを考えるために必要なことです。
私の留学生活は、ほとんど1人での行動でした。
留学前はずっと家族がそばにいて、なかなか1人の時間を持つことがありませんでした。
長期間にわたって、1人きりになったことがなかったのです。
私の留学生活は、3年半ありました。
この42カ月間の1人の時間は、私を劇的に変えてくれるものでした。
劇的と言うと大げさすぎと思うかもしれませんが、変わりました。
自分でもよくわかります。
自分と話をする時間が、十分にできました。
何もやらなければ何も起きないため、行動力が身につきました。
いつも1人だったため、いろいろなことを考えていました。
「人生とは何だろうか。何のために生まれて、なぜ生きているのだろうか。自分がやりたいことは何だろうか」
哲学のようなことを、いつも考えていました。
ついに私は、人生の意味がわからなくなり、動けなくなりました。
自分のことすら、よくわからないのです。
これは、本当につらかった。
それでもです。
何もしなければ、何も起きません。
ひたすら自分に対して、もう1人の自分が私を見て、ずっと答えを探していました。
ようやく答えを見つけたのは、留学生活3年を過ぎたころです。
自分の生きるべき道が見つかり、何のために自分は生きているのか自分なりに解決ができたときです。
この瞬間から、私は精神的にようやく落ち着くことができました。
自分のことは、自分以外の誰にもわかりません。
一番の理解者である自分が、自分を理解してあげないと誰も自分の将来の道を教えてはくれないのです。
1人の時間は、自分で自分のことを考える時間のことです。
他人の意見に流されず、自分が責任もって行動するためにどうしても必要なかけがえのない大切な時間なのです。