私は「忙しい」という人で、本当に忙しい人に出会ったことがありません。
本当に忙しい人は「忙しい」という返事すら返ってこないはずだからです。
「忙しいですか」と尋ねて、返事すら返ってこないとき「本当に忙しいんだな」と思います。
本当に忙しくて大変なときには、話しかけられてもそれに気づきません。
気づけない。
集中しているため、声が耳に入らず、また入ったとしても忙しすぎて返事ができる余裕はありません。
本当に忙しい人は「忙しい」とは言わないのです。
むしろ忙しい人は、余裕のある人です。
忙しいという返事ができるくらいに、時間に余裕があるのです。
忙しい人は、余裕はあるけれど、面倒なことから逃げている場合が多い。
友人の誕生日プレゼントを「忙しいから買う時間がない」と言い訳します。
本当に買う時間がないほど余裕がないのでしょうか。
忙しいという暇があれば、その時間に買ってしまえばいいのです。
その人は、ただ誕生日のやりとりが面倒だから、忙しいと言って、逃げているだけです。
「お誕生日おめでとう」の一言が言えないくらい、本当に忙しいのか振り返ってみる必要があります。
そんなに忙しい仕事なら、とっくに過労死しているはずです。
余裕のない人生は、もはや死んでいるも同然です。
人間関係を大切にできないほどの忙しさは、自分だけでなく、家族や友人、人生までを殺してしまいます。
そんな仕事はさっさとやめてしまったほうが、本人のためです。