ミカンが、甘くおいしいと感じる正体は、果汁があるからこそです。
ミカンの本質とは、果汁です。
一番大切な果汁は、普段、外に出てくることはありません。
皮があって、中身が出てこないように守られています。
しかし、ミカンを手で強く握り締めると、中から果汁が出てきます。
強く握り締めてストレスを与えると、中に入っているものが、外へと出てきます。
ストレスを与えることで、ミカンの本質が外へと現れてきます。
あなたも同じです。
本当のあなたは、普段、外には現れてはいません。
わかりませんし、見えません。
しかし、ミカンを握り締めたときのように、強くストレスがかかるとき、初めてあなたの中身が出てきます。
本質、本性、正体が現れます。
むっとしたとき。
かちんときたとき。
いらいらしたとき。
怒りを感じるとき。
こうしたストレスを感じたときに見せるあなたが、本当のあなたです。
普段のあなたは、本当のあなたではないのです。
社会的体裁という皮に包まれ、本当の自分を隠しながら生活しています。
いらいらしたときこそ、本当の自分を知るチャンスになります。
私は今、自分の本当の性格を知るために、いらいらするというチャンスを生かしています。
いらいらしたときには、本当の自分が出てくるからです。
私も自分の本性がよくわかりません。
しかし、いらいらしたときに本当の私が出てきます。
むかっとしたときに、どう感じるか、どんな言葉を発するか、どう考えるかが、最も大切なところです。
本性であり、本質です。
本当の自分は、普段は見えないのです。
誰もがいらいら、むかっとするところでほほ笑むことができる人は、本当に素晴らしい人ということになるのです。