問題を抱えている人は、出口のない迷路に迷い込んでいるような錯覚に陥ります。
行き止まりで、抜け出す道がなく、どうしていいのかわからないという行き詰まった状態です。
しかし、その行き詰まりの場所が、実は入り口だったりします。
問題を抱え、悩んでいることは、あなたの成長の入り口です。
体が弱くて悩んでいる人は、体の弱い人の気持ちがわかるようになります。
失恋をしたことのある人は、失恋した人の気持ちがわかるようになります。
受験に失敗したことのある人は受験に失敗した人の気持ちがわかるようになります。
浪人をしたことがある人は浪人生の気持ちがわかるようになります。
今、抱えている問題は、あなたの強みになっているのです。
理解力が深まり、人の気持ちが理解できるようになり、成長しているところです。
私はこうした大切なことに気づいていない人がいて、残念になることがあります。
悩んでいる人は、いい勉強をしている時間であり、成長しているところなのです。
一見止まっているように見えても、成長という面では向上しています。
それに気づいていないのです。
むしろ悩みがない人のほうが、問題です。
問題にすら気づかず、数多くの成長を逃しているということです。
問題にすら気づけないほど感性が鈍い状態。
これこそ、本当に問題です。
悩みを抱えている人は、問題を抱えているのではありません。
成長を抱えているのです。
それを悩み、問題、苦しみと錯覚して、わざわざ自分で苦しみを大きくしています。
人の成長という点から見ると、立派に成長しているところなのです。
問題がない人のほうが、実はもっと問題なのです。