「やりたいことが見つかりません」
悩みの相談を受ける私には、よくある相談内容です。
いろいろと話を聞いていると、こうした悩みを持つ人には、ある共通点があります。
「まだ何もしていないこと」です。
「一生懸命になっているけれど、自分のやりたいことが見つからないし、わからない」といいます。
一生懸命、将来を模索しているようです。
「ああいうことを想像したり、こういう道を考えてみたり……」など、さまざまな自分の可能性を考えています。
この人が一生懸命になっているのは「行動」のことではなく、頭で考えている「想像」だけのことだったのです。
頭ばかりで考えて、実際の行動が伴っていません。
一生懸命になっているつもりだけになり、いつまで経っても本当に自分のやりたいことや、好きなことを発見できないでいるのです。
これを「一生懸命の空回り」といいます。
思案は必要です。
想像が無駄といっているのではありません。
しかし、それは、行動をした後にすることです。
行動もしていないで「これはどうだろう。あれはどうかな」と悩んでいても、どれも仮定でしかありません。
実際は、やってみないとわかりません。
一度経験すると、思ったより楽しく感じたり、想像以上に簡単だったりするものです。
自分の性格に合っていれば、思ったより成長が早いかもしれません。
どう感じるのかは、やはりトライしてみないとわからないのです。
一生懸命の空回りを、していませんか。
行動をせずに、頭ばかりで考えているからです。
本当に一生懸命を成就させたければ、考えるより先に、行動することが大切なのです。