私が「書くことが好きだ」という意識をはっきりもったのは、23歳のときでした。
昔から「書くのは比較的楽しいなあ」という意識はうすうすとありました。
それを人生に生かしたり、積極的に楽しんだりすることはありませんでした。
「これは自分の得意分野だ。進むべき道だ」と、はっきり悟ったのは23歳の学生のころです。
当時、友人だった女の子に何気なく私が書いた文章を見せると、褒めてくれたことがきっかけです。
「わかりやすい。面白い。内容が深い」と褒めてくれ「自分に合っているのかもしれないな」と意識し始めました。
本腰を入れて書き始めてみると、次から次へと文章が書け、自分に合っている「かもしれない」から「違いない」へと変わりました。
自分でも、予想外の出来事です。
自分が経験していますから、やりたいことを見つける方法は「なんとなく」に素直に従うことであることを直感的に理解しています。
「なんとなく気になる」
「どういうわけか頭から離れない」
「不思議と気が進む」
自分がやりたいことを見つけるためには、まずこうした「何だか気になるな」という気持ちに正直になることです。
初めから「これがやりたい!」「好きだ!」という意識がはっきりしていることは、めったにありません。
たいていの場合「なんとなく」から始まるのです。
「何だか気になるな」
↓
「何だか楽しいぞ」
↓
「これは自分に合っているのかもしれない」
↓
「自分に合っているに違いない」
こうした過程をたどり、やりたいことや好きなことを見つける結果に至ります。
ポイントは、はじめのささいな「なんとなく」という気持ちに目を向けることです。
ささいな気持ちの変化に敏感になることです。
理由もなく「なんとなく気が進む」ということはありません。
何かの適正や性格との一致があるから「なんとなく」という感情が発生しているのです。
それはやりたいことを見つけるきっかけになるかもしれませんし、自分の夢への道かもしれません。
いずれにせよ、トライして、なぜ気になるのかという理由を探ってみましょう。
すると思わぬ道が開けるのです。