三日坊主は、できるだけやめるように学校では教わります。
すぐ諦めては根性が身につかず、情けないことだと思われます。
しかし、本来、三日坊主は必要です。
たくさんの三日坊主を経験した人が、将来大きくなり、仕事も人生もうまくいくようになります。
三日坊主を経験することで、自分の適正を早く知ることができるからです。
実際はやってみないとわからないことが、たくさんあります。
新しくピアノを習い始めてから「自分には合わない」とわかれば、3日後にはやめてもいいのです。
ピアノが自分に合わないことがわかっただけでなく、時間も節約できます。
節約できた時間を使って、また新しいことを始め「自分に合わない」と思えば、さっさとやめてしまうことです。
するとなかには「これは自分に合っているぞ」ということに出会います。
それこそ、まさにあなたに適していることです。
才能につながる手がかりです。
私は、絵を描くことは苦手です。
絵を描いても「うまく絵が描けない」と思い、すぐさじを投げてしまいました。
歌を歌うことも、嫌いではないのですが、気が進みません。
しかし、文章を書くことだけは違いました。
初めから、妙にうまく書け、すらすら指が動きます。
こればかりは自分でも不思議でした。
なぜ自分は書くことに関してだけはうまくいくのかということは、天の神様に聞いてみないことにはわかりません。
初めから、私に与えられている「特質」であり「素質」です。
少なくとも、これが自分に適しているということがわかりました。
絵や歌など多種多様なことにトライしては、すぐ諦めると、消去法で自分の才能を見つけ出していけます。
才能は、初めから、ある程度うまくいきます。
同じ努力をしているのに、ほかより成長が早く、同じ時間をかけていても伸びが早い。
それでいて、面白いと感じることです。
自分の才能や自分の適職を見つけるためにも、まず三日坊主が必要なのです。