私は子どものころ、いろいろなことをさせてもらいました。
たくさん三日坊主をさせてもらったことを、今でも親に感謝しています。
海外旅行、留学、勉強、畑仕事、習い事など、いろいろとやらせてもらいました。
「できなくてもいいから、やってみる」という経験を、山ほどさせてもらいました。
そのおかげで、自分に向いていることと向いていないことが、わかるようになってきました。
三日坊主の経験は、大人になってから、自分の能力発揮に役立っています。
三日坊主というのは、世間では悪いことだとされています。
しかし、やってみないことには本当に自分が楽しいと感じるか、合っているかどうかはわからないのです。
やる前に本当に続けられるかどうかなんて、子どもであるほど難しい注文です。
まずやってみないことには、子どもでも自分に合っているかどうか、わからないのです。
つまらない根性論を子どもに押し付けている大人を、ときどき見かけます。
「一度始めてしまったからにはやめてはいけない」
「我慢してでも続けなさい」
子どもには何の役にも立っていないのです。
子どもは、すべてわかりません。
何が向いていて何が向いていないのかは、幼いほどわかりません。
三日坊主は、起こるべくして起こることなのです。
先天的である「得意なこと」を見つけ出すためには、できるだけ小さいころにたくさんの失敗をすることです。
早い時期に、自分に合うことと合わないことを見つけ出しておくことです。
三日坊主を大量にこなして、自分の傾向を知る必要があります。
三日坊主のこなした数が多ければ多いほど、自分の適正が見えてきます。
それらが、将来の学部選び、職業の選択、人付き合いなどに、大いに役立つのです。
小さいころであるほど、リスクは小さくて、やり直しができます。
大人になってからの失敗は、お金がかかったり、社会的地位などが犠牲になったりと、大きな傷を負う可能性があります。
しかし、子どもの三日坊主なら、それほど大きなお金もかかりません。
すぐ始められ、失うことも小さくて済みます。
才能を見つけ出すキーポイントは、子どものころの三日坊主にあるのです。