出る杭を育てる先生は、なかなかいません。
一人一人が個性的でも、個人の成長を尊重して先生はそっと見守ってくれていると、生徒も個性を伸ばせます。
しかし、みんなと同じような行動を取ることを強要させるのです。
日本には「協調性」を重視する文化があり、日本の良いところでもあり、悪いところでもあります。
話し合いで「賛成の人は手をあげてください」と言えば、ほかの人の顔をうかがいながら、手をあげるかどうかを決めてしまいます。
みんなが手をあげていると、それに自分も合わせ、手をあげます。
自分は反対でも、みんなが手をあげないときには、自分も手をあげません。
協調性を大切にすることはいいのですが、協調性を大切にしすぎるがために、本当に正しい判断がしづらくなってしまうのです。
学校では、協調性を重んじるがために、みんなと同じことばかりやらせようとして、出る杭は打たれます。
変わった人がいると、避けられます。
出る杭を育てようとしないため、金太郎飴のような、どこで切っても同じような顔が出てくる人間ばかりが育ってしまうのです。