本来、自分の道とは、自分の力で切り開くものです。
最初から切り開かれているのではなく、自分で選択し決断し、前に進まなければいけません。
こうした話は、多くの成功哲学書の決まり文句になっています。
ここで話をしなくても、すでにどこかの本で耳にしたような言葉であることでしょう。
耳にタコができるほど何度も同じ話をいろいろな本で見かけます。
私も何度も耳にしたことがあり、タコができています。
しかし、そうしたたぐいの成功哲学書には、いつも大事な部分が抜け落ちています。
それは「断ること」です。
何かを選択しようとするとき、それ以外は切り捨てるということです。
つまり「断ること」「諦めること」です。
集中しなければならないとき、集中する以外を切り捨てる必要があります。
切り捨てないと、気になり、集中力を妨げます。
不必要を切り捨てることができて、初めて一点に集中ができるようになります。
勉強をするときには、テレビを消して、音楽も止めます。
同時に一緒にやろうとすると、気が散って集中できないからです。
行きたい大学があれば、それ以外は切り捨てますし、誘いがあっても断ります。
自分のやりたい仕事があれば、必要な資格を取ったり、勉強をしたりします。
ですが、同時にそれ以外の資格や勉強には手を出さないということです。
何かを1つ選択するためには、断る力が必要です。
手に入れるためには「何かを諦めること」「手放すこと」が必要です。
「自分の道を進む力」とは「断る力」と同じ話です。
断ることをネガティブなイメージで考えるのではなく、むしろポジティブに考えましょう。
断ったおかげで、集中できるようになるのです。