仲直りができない大半は、心の問題です。
恥をかくのを恐れていませんか。
つまらない見栄を張っていませんか。
「仲直りをしよう」
そう思うあなたは、素晴らしい。
まだ謝っていなくてもかまいません。
話し合いをするなら、大きな声を出さないよう心がけましょう。
大きな声を出すと、責めるような口調や怒鳴るような口調になります。
たとえ悪気はなくても、自然とそう聞こえます。
仲直りで話しかけても、相手が素直になるとは限りません。
それどころか再び怒り始め、耳障りの悪い暴言を吐いてくるかもしれません。
「ばかなのはお前のほうだろう」
喧嘩は、終わり方が難しい。
喧嘩をしたとき、どこで終わりにしていいか、わからなくなるときはありませんか。
喧嘩は、始めるのは簡単でも、終わらせるのが難しい。
口喧嘩はいいのです。
もちろん暴言や暴力はよくありませんが、普通の口喧嘩なら悪くありません。
普通の口喧嘩は、立派な話し合いです。
「仲直りの方法」と聞いたとき、どんな手順を思い浮かべますか。
「喧嘩をしたら、少し時間を置き、考えや気持ちを整理させてから仲直りをする」
おそらく、こうした流れをイメージすることが多いのではないでしょうか。
急に話しかけて仲直りをしようとしても、なかなかうまくいかないでしょう。
反省をしないまま謝っても、誠意が伝わりません。
仲直りをしたいだけでは、相手を説得できません。
仲直りは、自然とできるものだと思っていませんか。
たしかに時間が経つと、自然に仲直りができることもあります。
時間が経つにつれて、お互いの間に流れるぎすぎすした空気が和らぐでしょう。
仲直りの特効薬とは何か。
それは時間です。
どんなに腹が立っていても、時間が経てば、感情が収まります。
まず自分から優しく接していきましょう。
冷たい態度を取ってばかりでは、なかなか事態は改善しません。
あなたが冷たい態度でいると相手も冷たい態度になり、仲直りのきっかけがつかみにくくなります。
次の2つの状況があるとします。
「謝ったが、許してもらえなかった」
「何もせず、許してもらえなかった」
「仲直りはできない」
そう思っていませんか。
険悪な雰囲気なら仲直りがしにくいでしょう。
「仲直りは難しい」
そう思っていませんか。
たしかに一度喧嘩をすると、仲直りには手間暇がかかります。
「自分が悪いと思っていても、なかなか謝れない」
そんなときがありませんか。
たとえば、普段偉そうにしている人が、あるとき過ちを犯すと、態度と結果のつじつまが合わなくなります。
「プライドがあって、仲直りができない」
そう思ったとき、視点を変えてみましょう。
自分が神様になったと仮定して、視点をどんどん高くしてみてください。
明らかに相手が間違っているなら、正しい主張をしたくなります。
いわゆる、正論です。
「あなたはここが悪い。こうすればいいよ」
謝るとき、焦った状態にならないよう注意しましょう。
謝るのは、誰にとっても抵抗感のある仕事。
嫌なことは、短時間でさっさと済ませたいと思う。
自分が悪いのか、相手が悪いのか。
仲直りをしたいなら、どちらが悪いかにこだわりすぎないことです。
もちろん喧嘩の発端は、どちらかにあるのでしょう。
なかなか仲直りができないのは、思い込みが原因かもしれません。
「絶対自分は悪くない」
「自分に非がないのだから、謝る必要はない」
喧嘩をしても、簡単に縁を切るわけにはいきません。
喧嘩の後は仲直り。
しかし、多くの人が、仲直りに抵抗感を持つでしょう。
仲直りに損得や勝ち負けを持ち込まないことです。
「謝ったら損をする。謝らせたら得をする」
「謝ったら負けになる。謝らせたら勝ちになる」
仲直りの場では、過去の話を掘り返さないよう注意しましょう。
話し合いの途中、過去の話を引き合いに出したくなるかもしれません。
過去にも同じ失敗をしたこと。
同棲では、相手がミスをすることがあります。
料理の味付けを間違えた。
洗濯物の一部を洗い忘れた。
仲直りとは何でしょうか。
一般的な意味としては「仲が悪かった人同士が、元の間柄に戻ること」をいいます。
シンプルに考えるとそのとおりですが、別の視点で考えると、ほかの意味もあります。
仲直りにふてくされた発言は不要です。
自分の非を認めるつもりが、知らず知らずのうちに、ふてくされた態度になっていることがあります。
自分の非を認めるのはいいですが、ふてくされた態度には注意しましょう。
仲直りとは、不仲を解消させる意味だけではありません。
仲直りとは、自分を幸せにさせることでもあります。
第三者になったつもりで、客観的に仲直りができた自分を想像してみてください。
「私は絶対悪くない」
「私は絶対謝らない」
「何が何でも謝りたくない」
人が大人に成長するのは、どんなときでしょうか。
よく食べて、体が大きくなったとき。
しっかり勉強して知識が増えたとき。
いつ仲直りができそうですか。
「いつできるかわからない」
「まだ少し時間がかかりそう」