断れるように練習しようというなら、がっかりさせる練習が一番です。
一般的に断ることとは、つまりがっかりさせることだからです。
断られて嬉しい人はいませんし、誘って断れれば誰しもがっかりします。
「断り上手になろう」というなら「嫌われ上手になろう」ということになるのです。
嫌われることが怖い人に限って、断ることが苦手です。
もし嫌われることが本当に怖くなくなれば、断ることは簡単になります。
考え方を変えましょう。
上手に断れるようになろうと考えるなら、上手に嫌われるようになろうと考えればいいのです。
ただ、相手に憎まれ罵られるような嫌われ方を指しているのではありません。
「自分は自分の道を行きます」というわが道を行く姿勢を見せて「それなら仕方あるまい」という意味で嫌われるのです。
「自分らしく生きたいから断らせてください」という態度を取れば、相手から嫌われる度合いがいくぶん軽くなります。
「あなたが嫌いだからやめます」という断り方はたしかに憎まれてしまいます。
「個性を大切にしたいから断らせていただきます」という態度なら、嫌われる感情は和らぐのです。
自分を大切にした生き方をすれば、こうした断り方ができるようになります。