トラブルが起こったとき、私たちは「解決できる方法」に目を向けがちです。
トラブルを解決するのですから、解決する方法を模索するのが当然と思われます。
もちろん解決できる方法も大切ですが、それだけではありません。
「解決できない方法」にも目を向けることです。
解決できない方法にも目を向けても意味がないと思われるかもしれませんが、意味はあります。
地雷を避けるようなイメージと考えてください。
地雷を踏んだら、一発で終わりです。
やり直しはできません。
地雷以外の部分に目を向けると、進みべき道が見えてきます。
安全地帯を進んでいけば、いずれ目的地にたどり着けます。
トラブルのときも同様で、一発アウトになる地雷があります。
進み方はゆっくりでもいいので、アウトにならないことが大切です。
解決できない方法を把握して、安全地帯に沿って進んでいけば、いずれ解決にたどり着けるのです。
忘れてならないのは「解決できない方法は、大化けする可能性がある」ということです。
解決できる方法とできない方法は、表裏一体というケースが少なくありません。
解決できない方法は、裏を返せば、解決できる方法です。
解決できない方法に少し修正を加えることで、素晴らしい解決策に大化けする可能性があるのです。
だからこそ、解決できない方法にも目を向けることが大切です。
トラブルが起こったとき、解決できない方法にも目を向けると、発想力が高まります。
解決できる方法だけ知っている人と、解決できない方法も知っている人とでは、解決力に圧倒的な差があります。
解決できる方法とできない方法の両方に目を向けるほうが、可能性の幅が広がるのです。
さまざまなトラブルを経験しながら「これはうまくいかなかった」という知恵をたくさんストックしておきましょう。
解決できる方法に目を向けることも大切ですが、解決できない方法に目を向けることも大切なのです。