トラブルによっては「解決不可能」というケースがあります。
どんなトラブルでも解決できるわけではありません。
最初から解決できないトラブルだったり、気づくのが遅くなって解決が不可能になったりしたケースです。
残念ながら、何をどうやっても解決できないケースもあるのも事実です。
そんなとき、自暴自棄になる人がいます。
「解決できないならどれも同じだ! もうどうにでもなれ!」と。
一切の努力をやめて、心が腐り、ふてくされた態度を取るのです。
これは良くありません。
自暴自棄になったら、最悪さがますます増していくからです。
ますますお金を失う。
ますます痛みがひどくなる。
ますます被害が大きくなる。
ますます迷惑をかけてしまう。
ますます後悔が増える。
目も当てられないほど最悪になるケースがあります。
解決不可能なトラブルなら、不可能なりに、悪影響を最小限にする努力をしましょう。
治せない病気であれば、症状を緩和させたり病状の進行を抑えたりすることを目指します。
完治はできなくても、工夫によってできることがあります。
会社の倒産が不可避となったなら、ハードランディングではなく、ソフトランディングする方法を模索します。
従業員へのフォローができたうえで会社をたたむのなら、美しい幕切れを迎えられるでしょう。
人が大事にしているものを壊してしまったら、しっかり謝ったうえで弁償をします。
元に戻しようがなくても、きちんと弁償することで、相手に与えた損失を償えるでしょう。
不可能なら不可能なりに、できる対応があります。
手の施しようがないように見えても、その中でできることがあるはずです。
少しでも結果を緩和させることに力を尽くすことです。
解決できないことが判明しても、誠実に対応することが大切です。
希望を持って取り組んでいけば、奇跡が起こらないとも限りません。
解決不可能であっても、前向きに努力することは大切なのです。