ピンチを乗り越えられるのは、人のアドバイスに「なるほど」と答える人です。
アドバイスをいただいたとき、否定的な返事をする人が少なくありません。
「同僚に手伝ってもらったら?」と言うと「でも、申し訳なくてできません」と言います。
「納期を遅らせてもらったら?」と言うと「でも、怖くてできません」と言います。
「市役所に相談に行ってみたら?」と言うと「でも、行く時間がありません」と言います。
「便利なアプリを紹介するよ」と言うと「でも、使い方がわかりません」と言います。
「親にお願いしてみたら?」と言うと「でも、仲が悪いのでできません」と言います。
どんなアドバイスにも「でも、でも」のオンパレードなのです。
貴重なアドバイスをいただいても、拒んでは意味がありません。
アドバイスをした相手も、ことごとくアドバイスを否定されると、良い気がしないでしょう。
人からいただいたアドバイスは「なるほど」という返事がベストです。
「役立つかどうか」「採用するかどうか」は別として、いったん受け入れることが大切です。
どんな内容でも、1つの参考意見として受け止めればいいのです。
もちろん「ありがとうございます」というお礼の言葉も欠かしません。
納得できないアドバイスであっても、参考意見として受け入れたい。
「なるほど」の後に「検討してみます」「選択肢に入れておきます」の言葉を続ければいいだけです。
後で感じ方が変わることは少なくありません。
「最初はどうかなと思っていたけど、よくよく考えると悪くない方法だな」となることがあります。
アドバイスの内容が有益・無益にかかわらず、返事の一言は「なるほど」から始めるのがベストです。
相手の言葉を受け入れることで好印象につながり、話も前に進みます。
人から愛されるのは、素直な人です。
素直に人のアドバイスを受け入れる人が、ピンチを乗り越えるのです。