ピンチのときは「自分、自分」となりがちです。
切迫した状況なので、自分のことや目の前のことで精いっぱいとなり、自分本位となりがちです。
視野が狭くなって、なかなか相手や周りのことを考える余裕がありません。
その結果、自然と態度や言葉遣いが悪くなったり、人に八つ当たりをしたりするのです。
これはよくありません。
態度や言葉遣いにとげがあると、相手からむっとされ、助けてもらえなくなります。
場合によっては、味方・仲間を増やすどころか、逆に敵を増やすことになりかねません。
仕方ない状況とはいえ、十分注意したいところです。
ピンチのときこそ「配慮の心」を意識しましょう。
余裕のない状況で難しいかもしれませんが、そんなときは「一拍置いてみる」を実践してみてください。
少し足を止めて、軽く深呼吸をするだけでいいのです。
一拍置くだけで、相手や周りのことを考える余裕が生まれます。
人に相談するときは、いきなり声をかけるのではありません。
「今声をかけても大丈夫かな」と、相手の様子を見るようにしたい。
忙しそうなら、タイミングをずらして声をかけるのがいいでしょう。
急ぎで声をかけなければいけない状況なら「お忙しいところすみません」の一言を添えましょう。
丁寧なクッション言葉があれば、快く耳を傾けてくれるはずです。
人の力を借りるなら、礼儀正しい態度と丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
お願いするときは「お願いします」の一言を言います。
お世話になったときは「ありがとうございます」の一言を忘れません。
迷惑をかけてしまったら「ごめんなさい」と頭を下げて謝ります。
人と接するときは、相手の気持ちに配慮して言葉を選ぶことが大切です。
ピンチのときこそ、配慮の心を忘れないようにしておきましょう。
忘れやすいからこそ、意識することが大切です。
配慮の心があってこそ、人の心を動かし、快く協力が得られるのです。