「悪口を言われました」
「人からよく悪口を言われます」
「なぜこんなに悪口を言われるのかわかりません」
悪口を言われて悩んでいる人がいました。
親からも上司からも友人からも、いろいろな人から悪口を言われているとのこと。
きちんと頑張っているときですら、悪口を言われるとのこと。
それはおかしい。
どんな悪口を言われたのか聞いてみると、思いもよらない返事が返ってきて、拍子抜けしました。
言われた言葉は、悪口ではありませんでした。
アドバイスだったのです。
その人は、アドバイスを悪口と誤解して捉えていただけでした。
これほど惜しいことはありません。
改善できることも改善できなくなります。
たしかにアドバイスは、厳しい言葉に聞こえることがあります。
相手の言い方に問題があるときもあるでしょう。
耳の痛い言葉であることが少なくなく、聞きようによっては悪口に聞こえるもの。
相手は善意の一言のつもりでも、相手がネガティブに受け止めてしまうと、何でも悪口になってしまいます。
これは、悪いほうに考える癖がある人によくあります。
悪いほうに考える癖があると、どんなアドバイスも悪口のように聞こえてしまいます。
アドバイスを悪口と捉えてしまうと、周り人は何も言えなくなってしまいます。
成長することも成功することもできなくなるのです。
「悪口を言われた」と思うことがあれば、自問自答をしましょう。
それは本当に悪口なのか、一度冷静に考えてみてください。
悪口ではなく、実は善意のアドバイスではないかと。
実を言うと、世の中にあるほとんどの悪口は、アドバイスです。
ストレートな悪口に思えても、受け止め方を変えれば、アドバイスになるケースがほとんどです。
「頑固だなあ」と言われたら「もっと素直になりましょう」というアドバイスです。
「仕事の要領が悪い」と言われたら「段取りを改善してはいかがですか」というアドバイスです。
「言葉遣いが乱暴」と言われたら「もう少し丁寧な言葉遣いをしたほうがいい」というアドバイスです。
ストレートに受け止めるのではなく、前向きに受け止めるのがポイントです。
貴重なアドバイスをいただいていることに気づきましょう。
悪口を言う人を恨んだり憎んだりしないことです。
きちんとアドバイスとして受け止めれば、成長につながり、成功にもつながります。
願わくは、言いにくいことを言ってくれる人を大事にしたい。
わざわざ言いにくいことを指摘してくれている人は貴重な存在です。
自分が嫌われるかもしれないリスクを負いながら、わざわざ親切に伝えてくれました。
アドバイスをしてくれた人に感謝すれば、人間関係も良くなるのです。