ピンチで一番大変なのは、解決策を見つけるまでの時間です。
どうすればいいかわからないときは、途方もない不安に襲われます。
強い危機感があって、いても立ってもいられません。
ピンチには得体の知れない恐怖があります。
「もう人生が終わるのではないか」「すべてを失ってしまうのではないか」と妄想も膨らんで、悪い方向に考えてしまうのです。
しかし、ひとたび解決策が見つかれば、後は簡単です。
解決策に従って、ひたすら行動するのみ。
やるべきことを粛々とやっていくだけです。
解決までの道筋が見えれば、必要な仕事や時間が大まかにイメージできます。
時間や労力がかかって大変かもしれませんが「こうすればいい」とわかっているのは気持ちが楽です。
精神衛生的にも安心できます。
やるべきことがわかれば「なんだ、これだけでいいのか」と拍子抜けすることもしばしばです。
万一に備えた代替策も考えておけば、なお安心できます。
なかなか解決策が見つからなくても、諦めないでください。
一番大変な山場は、最初にあります。
「解決策を見つけるまでが正念場だ」と思うことです。
大変で苦しいところですが、ここが踏ん張りどころです。
山の頂上まで登った瞬間、向こう側が見えて、ぱっと視界が開けます。
あらゆる可能性を探って考え抜けば、あるとき良い解決策が見つかります。
解決策が見つかれば、ピンチの半分は終わっているのです。