「言っている意味、わかりますか」という口癖は、ありませんか。
相手がきちんと理解しているのかが不安になったとき、自然と口にする言葉です。
しかし、心配になっても「言っている意味、わかりますか」というフレーズは、あまりいい印象を受けません。
人を見下すような、偉そうな言い方に聞こえやすいからです。
言われた人は、むっとして、不愉快になります。
偉そうにされると、いい話でも、それ以上聞きたくなくなります。
実際に意味がわからなくても、威圧的な態度のせいで「わかりません」と素直に言いにくいです。
意見や要求を、無理やり押し通す様子と感じやすいのです。
しかし、です。
相手がうなずきもせず、ぼうっと聞いていると、相手の理解を確かめたくなるときがあるのもたしかです。
「言っている意味、わかりますか」と言いたくなれば、別の表現に言い換えましょう。
「わからないことがあったら言ってね」です。
横柄になるのではなく、謙虚になります。
ほんの少しだけ表現を変えるだけで、ずいぶん印象が変わりますね。
「自分の話し方が悪いかもしれないね。わからないことがあったら言ってね」という言い方をすれば、悪い気はしません。
相手も気兼ねなく、質問しやすくなるのです。