やたら「正義」を口にする人には注意してください。
悪口ばかり言う人に注意するのはもちろんですが、やたら正義を口にする人にも注意が必要です。
正義は悪口と違って、良い言葉のように思われます。
辞書を引くと「正しい道義。人が従うべき正しい道理」とあります。
たしかに正義にはポジティブな意味があります。
正義という言葉は、否定しにくく、素晴らしいことであるかのように思われます。
しかし、時に正義は、間違った方向で働くこともあります。
現実を見てください。
過去を振り返ると、多くのは戦争は「正義のため」と称して行われてきました。
「正義のための戦い」
「正義のために立ち上がろう」
「正義のために力を貸してほしい」
そして現在でも「正義」の名のもとに戦争が進行中です。
正義を突き詰めると、最終的に戦争に発展するのです。
やたら正義を口にする人は、自分の信念が絶対と考え、狭い考えにとらわれています。
「○○であるべきだ」という考えに固執していて、危険な行動に出る可能性が少なくありません。
正義は良い言葉に思えますが、誤った主張に付されていることも少なくありません。
刑事ドラマ『踊る大捜査線』では、和久刑事が「正義なんて言葉は口に出すな。死ぬまでな。心に秘めておけ」と言っています。
正義とは相対的なものにすぎません。
自分にとっての正義は、誰かにとっての悪になることがあるということです。
「正義、正義」とやたら連呼する人がいれば、注意フラグを立てておくのがいいでしょう。
安易に同調していると、面倒なトラブルに巻き込まれる可能性があります。
できるだけ距離を置いて、近づかないでおくのが賢明です。