あるところに同じブランドバッグを持つ2人がいました。
同一ブランドの、同一バッグです。
ある人は「とても丈夫で使いやすい。ファスナーの動きがなめらか」と言い、満足そうです。
もう1人は「買って損をした。1年も経たないうちにファスナーが壊れた」と言い、不満そうです。
これはおかしい。
同じ商品であれば、ファスナーの種類も品質も同じはずです。
にもかかわらず、2人に差が生まれるのは不思議です。
なぜファスナーの寿命に差が出るのか。
ファスナーの品質が悪いせいではありません。
持つ人の扱い方に差があるのです。
ファスナーは消耗品です。
何度も開け閉めを繰り返していれば、いつかは歯が削れて壊れますが、ファスナーの寿命は、持つ人によって差が出ます。
ファスナーは正直です。
丁寧に扱えば、何年も長持ちします。
乱暴に扱えば、1年もしないうちに壊れます。
丈夫なファスナーでも、無理な力で動かしたり変な方向に引っ張ったりすると、消耗が早くなります。
うまく閉まらなくなったり、歯の山が削れてスライダーがぽろっと取れたりして、すぐダメになる。
ファスナーの寿命は、持つ人の扱い方によって大きく変わるのです。
ファスナーはデリケートなものなので、常に丁寧な扱い方が求められます。
自分の持ち物の寿命を振り返ってみましょう。
バッグやパーカーなど、買って1年もしないうちにファスナーがダメになるなら、イエローカードです。
ファスナーの品質に問題があるのではなく、自分の扱い方に問題があるのかもしれません。
ファスナーを開け閉めするときは、ゆっくり丁寧にスライダーを動かしましょう。
無理な力を入れず、傾きにも注意ながら動かしましょう。
かわいいペットをなでるように、あるいは、わが子の頭をなでるようなイメージです。
丁寧に使えば、ファスナーも長持ちするのです。