出会って早々、名前で呼んでくれる人に出会うことはありませんか。
「○○さん、よろしくお願いします」
「○○さん、いかがですか?」
「○○さんはどちらのご出身ですか?」
「どちらのご出身ですか」ではなく「○○さんはどちらのご出身ですか」と言われたところがポイントです。
長い付き合いのある相手なら名前で呼ばれるのも普通ですが、出会ってすぐ名前で呼んでくれる人と出会うことがあるでしょう。
「あっ、私の名前を呼んでくれた!」と思い、どきっとする瞬間ですね。
なぜ出会って早々、名前で呼べたのか。
それはあなたが自己紹介をしたとき、しっかり名前を聞き取り、覚えてくれたからです。
私たちは自己紹介のとき、相手の名前を「聞いただけ」になりがちです。
名前を聞いても、注意を払わず、聞き流すことが多いもの。
ところが、その人は違いました。
「○○といいます。どうぞよろしくお願いします」
自己紹介のセリフを聞き逃さず、しっかり名前に注意を向けてくれました。
しかも、一瞬で覚えてくれました。
きちんと関心をもたれている証拠です。
顔と名前を覚えようと意識してくれた証拠です。
覚えるのは少しだけエネルギーを使いますが、そのエネルギーを割いてくれました。
あなたが自己紹介をしたとき、あなたの名前に対して、強い注意力と記憶力を発揮してくれたことになります。
だから出会って早々、あなたを名前で呼べたのです。
これほどありがたいことはありません。
個人としてリスペクトされていることが伝わってきて、好印象ですね。
時折こうしたシチュエーションに恵まれることがあるのではないでしょうか。
さて、相手に名前を呼ばれたら、そこで終わりにするのではありません。
こちらも相手を名前で呼びましょう。
きちんと名前で呼んでくれたのですから、こちらも相手を名前で呼ぶのがマナーです。
会話の際、意識的に相手の名前を呼ぶよう心がけましょう。
「○○さん、こちらこそよろしくお願いします」
「○○さん、いかがですか?」
「○○さんはどちらのご出身ですか?」
さりげなく相手の名前を含めるのがポイントです。
自己紹介のとき、相手の名前を聞き逃したなら、もう一度聞けばいいことです。
「もう一度お名前をうかがってもよろしいですか」の一言でOK。
名前を再確認するのは失礼なことではありません。
相手は喜んで答えてくれるはずです。
初対面で相手の名前を呼ぶことにためらう人もいるかもしれませんが、恥ずかしがる必要はありません。
すでに相手から名前を呼ばれているのですから、こちらも普通に相手の名前を呼べばいいことです。
相手も「私の名前を呼んでくれた!」と喜んでくれるでしょう。
もちろんこちらから先に相手の名前で呼ぶのもOKです。
こちらから先に相手の名前を呼べば、相手もあなたの名前で呼んでくれるようになるでしょう。
お互いが名前を含めながら会話することで、仲良くなるのも早くなります。
信頼関係を築くのも早くなるのです。