生まれてから最も身近に見てきた存在といえば「親」です。
あなたがこの世に存在するということは、親がいるということ。
自分の両親は、生まれてからというものずっと目にしてきた存在ですから、親から受ける影響は大きい。
たとえばあなたが今話している日本語は、まず始めに誰から教わったのでしょうか。
もちろん親からです。
親が話している声を耳で聞いて、口で真似て発音し、だんだん会話ができるようになりました。
別に本を読んだり、辞書を引いたりしたわけでもありません。
むしろまだ本も読めず、辞書の引き方すらわからないときから習得し始めていました。
日本語を簡単に習得しました。
学校では中学のころから英語を何年も学びます。
英語の本を読んだり、単語を覚えたりしますが、あれほど勉強しているにもかかわらず、日常会話すらできないのがほとんどです。
英語を努力して勉強しているのに習得できない一方で、努力を必要としない親の真似だけで日本語をたやすく習得できています。
親からの影響は、学校より大きい。
日本語だけに限りません。
作法・話し方・癖など、最も長く身近で見てきた人であり、手本です。
なぜこんな話をしているのかというと、これが才能にも大きくつながることになるからです。
才能を持ち合わせている人の多くは、親からの影響が大きい。
読書が好きな人は親がいつも本を読んでいたから、その影響で自分も本を読むようになったケースが多い。
親が医者である人は、子どもも医者になるケースが目立ちます。
患者を治療する親の姿を見てきたので、そうした意識が自分にも染み付いた。
私も自分の話し方は、親によく似ていると言われます。
話すより聞くタイプで、物静かな父に似ていると言われます。
父がそうであったから、私も自然と影響を受けました。
意識をしなくても、幼いころからそばにいるので「行動パターン」が、私の頭にも体にも染み付いています。
真似をしているつもりはなくても、自然とそうなります。
自分が影響を受ける能力や才能は、親からの影響が大きく関係しています。
努力をすることなく、いつの間にか受けている親からの影響を逆に利用し、才能発揮に役立てることができないか考えてみましょう。
親から受けている影響を活用しながら能力を伸ばしていくと、スムーズです。