コンプレックスには、才能になる可能性が隠されています。
「かっこいいところを見せたい」と努力するより「かっこ悪いところを見られたくない」という努力のほうが力強い原動力になります。
人にはそれぞれ固有のコンプレックスがあります。
太っていること、英語が苦手なこと、力が弱いことなど、多種多様です。
人によって悩みも違いますが「なりたくない」という反発の力は、大きな力を生みます。
磁石は、引き寄せる力も強いですが、反発する力も強いのと同じです。
太っている人は「痩せたい」という気持ちが人一倍強く、力が弱い人には「強くなりたい」という気持ちが強い。
空手を習う人には、もともと体が弱かった人が多い傾向があります。
体が丈夫な人は、空手を習おうとは思いません。
もともと体や強さに困ることがないため、欲求が薄いのです。
英会話教室も、英語がすらすら話せる人は通いません。
むしろ英語が苦手で克服したい人ほど、欠かさず熱心に通います。
英語にコンプレックスがあるから、余計に英語を勉強している人が多いのです。
あなたが持っているコンプレックスにも、大きな力を生む原動力になります。
劣等感があればあるほど気にしてしまい、改善したい欲求も大きくなります。
コンプレックスとは、自分の価値を下げる障害物ではありません。
自分を飛躍させるバネになります。
「嫌だ!」
「苦手だ!」
「そうなりたくない!」
負の感情はコンプレックスであり、才能の芽でもあります。