途中で、つまずきやすい石があります。
「得点」「点数」「偏差値」です。
自分の客観的な評価を目に見える数字にしてしまうことではっきりわかり、自分の能力の物差しにできます。
誰でも最初からうまくできるわけがなく、得点や結果は目も当てられないようなものになります。
中には、練習していてもなかなか上達しないこともあるでしょう。
好きなことだからうまくできるであろうと思われがちですが「好きなこと」と「得意なこと」は違います。
得意なことは自分に適している能力であり、あらかじめ最初にある能力です。
こちらのほうが才能らしく聞こえるかもしれません。
しかし、あなたが磨くべきところは「得意なこと」より「好きなこと」に対してです。
得意なことを磨くエネルギーがあればその分「好きなこと」に回しましょう。
「得意なこと」のほうが上達も早いでしょうが、途中でやめてしまうなら、意味がないのです。
やめてしまっては、どんなにうまくてもすべてがパーになるのです。
なら、最初から長続きする好きなことにエネルギーを投下したほうが、賢い使い方です。
時には得意なことより上達が遅く、なかなか得点が上がらず結果も出なくていらいらすることもあるでしょう。
けれど、好きで長続きしてさえいれば、あなたはそれで満足するはずです。
「人にすごいと思われたいから」「かっこよく見られたいから」と人目を気にしてはいけません。
「人がなんと言おうと自分が楽しいから」を原点にするのです。
続けていれば、初めは下手でもいずれ必ず上手にできるようになります。
1つのことに「集中」して長期間の努力というエネルギーをつぎ込めば「得意なこと」より「好きなこと」のほうが上回ります。
子どもが遊びに夢中になっているような感覚がぴったりでしょう。
「いいかげんにしなさい」「もうやめなさい」とほかの人が言うくらい好きなことで遊んでいれば、自然と長続きし上達するのです。