環境にしろ、友人関係にしろ、今のあなたが自然と人生を歩めているということは、その状態に感謝しておくことが大切です。
よいこと悪いことも、すべて含めてです。
生まれつき大きな努力を必要とせず、親や環境、友人、経験などがあなたの中に入ってきたことは、恵まれていることです。
私は今の親、今の実家、そうした「生まれ」や「育ち」もあわせて、ここまで歩んできた人生をまるごと感謝しています。
たしかにつらいと思う出来事もたくさんありました。
親に叱られたり、受験に失敗したり、失恋したりと、思い出したくもないこともたくさんあります。
しかし、否定したところで何がどうなるわけでもなく、つらくなるのは自分なのです。
否定的に考えるほど一番の被害者になるのは自分です。
何かを恨んだところで「自業自得」というもので、すべて自分に跳ね返ってくるのです。
考えて気分が悪くなるのは、自分が吐いた唾が自分に返ってきているためです。
誰かを恨んだりすることは、自分を恨んでしまうことなのです。
私はそうした出来事もまるごとすべて「自分の恵まれた人生」だと考えています。
「なるようにしてなった」という表現のほうが近いでしょう。
以前は、反発的なことも考えていましたが、今では意識を変えて肯定的に受け止めるようになりました。
私が今の親を選んだわけではありません。
生まれてきたとき、自然と決まっていました。
同時に実家の環境や家族を中心とした親戚やいとこの関係など、私は一切の努力をすることなく、すでに決まっていたわけです。
努力を必要とせずに手に入れられていることは、すべて恵まれた事実です。
楽しいことや面白いことだけではありません。
嫌な経験も「努力を必要とせず経験できた出来事」であり、恵まれているということです。
自分の身に降りかかることは、不幸ではなく、自分だからこそ経験できる特別な出来事だと思えば「すべてを肯定」できます。
自分の人生に何か反発心を抱いて歯向かうのではなく、すべて流れに沿って受け入れていくことです。