身長には、遺伝的な要素があります。
背の高い親から生まれた子どもは背が高くなる傾向がある一方、背の低い親から生まれた子どもは背が低くなる傾向があります。
身長に関する遺伝子も見つかっていることから、身長には遺伝性があることが判明しています。
現在のところ、合法的に人の遺伝配列を変えることはできません。
遺伝による影響は、先天的要因として受け入れるしかないのが現状です。
しかし「身長のすべてが遺伝で決まる」と考えるのは、誤った思い込みです。
現在のところ、遺伝による身長への影響は「25パーセント程度」とされています。
遺伝による影響は、全体の4分の1しかありません。
つまり、残りの4分の3は、後天的な努力によって身長の増加を促すことが可能です。
実際に世の中には、背の低い親から背の高い子どもが生まれた事例が数多くあります。
このことからも、遺伝だけですべてが決まるわけではないと言えます。
身長の伸び方は、遺伝以外の影響を受けます。
遺伝による要因も影響していますが、食事・睡眠・運動などの要因も強く影響しています。
むしろ割合で言えば、遺伝以外の要因のほうが圧倒的に大きく占めています。
親の身長が低いからとはいえ、諦める必要はありません。
食事・睡眠・運動の3要素を、どれだけ心がけるかが大切です。
親の身長が低くても、食事・睡眠・運動を正しく心がければ、親より高く身長を伸ばせる可能性は十分あるのです。