「忙しい」
そう聞いて、どんなイメージを持ちますか。
忙しさにネガティブなイメージを持つ人も多いでしょう。
「効率がよい」「スピードがある」といったポジティブなイメージもありますが、ネガティブなイメージも多い。
私たちは「慌ただしい行動は避け、落ち着いた行動を心がけよう」と考えがちです。
落ち着いて行動したほうが、仕事のミスも失敗も減り、余計なトラブルを減らせます。
仕事の質も向上して、成果も出やすくなります。
しかし、ここに誤解があります。
忙しいこと自体は、悪いことではありません。
忙しいのはいいのです。
気合を入れて仕事に専念すれば、自然と忙しくなります。
しなければいけない仕事が多ければ、忙しくなるのが普通です。
月末・年末・繁忙期など、仕事量が増えて忙しくなる時期もあるでしょう。
忙しいのは「スピード感を持って仕事をしている」とも言えます。
きびきび効率よく仕事をするのは、むしろ立派なこと。
効率とスピードには価値があります。
もたもた仕事をするより、きびきび仕事をしたほうが、評価されるのは間違いありません。
忙しいのは、充実した時間を送っている証拠でもあります。
「忙しいから悪い」と考えるのは早計です。
では、何がいけないのか。
余裕を失うのがいけないのです。
余裕がなくなると、視野が狭くなり、周りが見えにくい状態になります。
そのため、失言や失態、ミスや失敗も増えます。
ストレスもたまり、精神状態も不安定になります。
自分らしくない思考と行動が増え、幸せを感じにくくなります。
せっかく幸せがあっても、忙しくて感じなければ、ないのと同じこと。
余裕のない忙しさが続いていると、いずか大きなトラブルを引き起こすのは時間の問題でしょう。
人生の本質を見極めてください。
大切なことは、忙しいかどうかより、余裕があるかどうかです。
余裕があれば、ストレスもたまりにくく、精神状態も安定します。
急なトラブルが発生しても、余裕さえあれば、冷静に対処できます。
自分らしい思考と行動を保て、きちんと幸せを感じることもできます。
余裕のある振る舞いを心がけましょう。
大げさに言えば、余裕さえあれば、どんなに忙しくてもOKです。
忙しいことを悪いことと決めつけず、余裕の有無を確認してください。
理想は「余裕のある忙しさ」です。
いけないのはあくまで余裕を失うことであり、余裕のある忙しさなら、むしろ推奨です。
余裕のある忙しさが実現できれば、ベストであり、最高の状態なのです。