希望を信じて進んだ道に光があるとは限りません。
進んだ道の先にあるのは、闇ということもあります。
成功を信じて進んだ道が、途中でダメだとわかることがあります。
無理だった、失敗だった、間違いだった。
うまくいくように見えても、実際に取り組んでみると、思うようにいかないことはよくあること。
人生は「こんなはずではなかった」ということがあります。
ダメなら仕方ないので、進んできた道を引き返します。
収穫がないまま、進んできた道を引き返すのは悔しい。
お金や手間暇をかけて進んだ道にもかかわらず、収穫がないのは情けなく感じます。
頑張って進んだ道ほど、引き返すときの悔しさもひとしおです。
「時間・お金・労力を無駄にした」と思うかもしれませんが、ここに誤解があります。
引き返すことになっても、完全な無駄ではありません。
その道を進まなければ、ダメだということがわかりませんでした。
行動しないでじっとしていれば、今でも「何だろうか」「どうなるのだろうか」と悩んでいたことでしょう。
もしくは「うまくいくだろう」「素晴らしいものがある」と期待を膨らませていたかもしれません。
行動した結果、少なくとも「ダメだった」という収穫が得られました。
もちろん経験も成長も増えました。
行動した結果、ダメだとわかることも収穫です。
勇気を出して突き進んだ結果、ダメだとわかったなら、潔く後退できます。
進んだ道を引き返すことは、絶望ではなく希望です。
つまり、ダメだとわかって引き返すことも、立派な前進なのです。
道を引き返しただけで、今すぐ人生が終わることはありません。
時間やお金が失われたとはいえ、致命的ではないはずです。
人生全体から見れば、小さなことでしょう。
引き返すことを受け入れましょう。
不透明な状況で引き返すのはよくありませんが、きちんと収穫を得ているわけですから、堂々と引き返せます。
現実では、まだまだたくさんの選択肢があるはずです。
早めにダメだとわかったおかげで、次のアクションを行えます。
引き返すとき、くよくよするのではなく、にこにこしましょう。
意味のある後退ですから、むしろ喜びながら引き返してもいいくらいです。
「この道はダメだった。引き返して別の道に進もう」と喜べばいい。
現実としては後退に見えても、人生としては前進しています。
長期的視野に立てば、有意義な経験だったはずです。
気持ちを立て直して、別の道に進みましょう。
ダメだとわかって引き返すことも、立派な前進なのです。