「何もかもうまくいかない!」
日常では、何もかもうまくいかない状況に遭遇することがあります。
ミスや失敗が立て続けに起こると、だんだんいらいらしてきます。
努力や頑張りが無駄になる。
行為や親切が裏目に出る。
期待していたことが失意に終わる。
踏んだり蹴ったりの状態が続くと、不遇続きの状況を嘆きたくなるのも仕方ないように思えます。
しかし「何もかもうまくいかない」というのは大げさです。
言葉のとおり、本当に何もかもうまくいっていないなら、生きるどころではありません。
1から100まですべてうまくいかないなら、すでに死んでしまっているでしょう。
まだ命があって生きているのですから、少なくとも何もかもうまくいかないというのは誤解です。
ではなぜ「何もかもうまくいかない」と感じてしまうのか。
それは、うまくいかないことばかりに注意が向いていることが原因です。
うまくいかないと、いらいらします。
いらいらすると、視野が狭くなります。
視野が狭くなると、うまくいっていることは無視して、うまくいっていないことばかり注目するようになります。
日常が不運の連続に見舞われているように見えるため、現実以上に不幸を感じやすくなるのです。
うまくいっていないことばかり注目するのは、ネガティブ思考をエストレートさせる悪い癖です。
うまくいかないことが続いているかもしれませんが、冷静に振り返ってみてください。
うまくいっていないことの中にも、うまくいっていることがあるはずです。
小さなことでもいいので、うまくいっていることを考えましょう。
順調に進んでいること。
予定どおりにできていること。
ルーティンワークが1つ片付いたこと。
当たり前のことでも当たり前と考えず、きちんと喜ぶことが大切です。
うまくいっていることに注意を向ければ、まだまだ可能性がたくさん残っているとわかり、気持ちも明るくなります。
「何もかもうまくいかないのは勘違いだった」と気づけるでしょう。
うまくいかないことが続いているのは、一時的に調子が悪くなっているだけです。
いわば、台風のようなもの。
どんな台風も、ずっと同じ場所にいることはありません。
厳しくて大変な時間かもしれませんが、しばらくすれば、台風は通り過ぎます。
台風の後には、美しい青空が広がります。
何もかもうまくいかなければ、その反動で次はうまくいくことが続くでしょう。
何もかもうまくいかないのは、もうすぐ素晴らしいことが起こる前触れなのです。