急いでいるとき、ゆっくり歩く人が、道をふさいでいることがあります。
「邪魔だなあ。どいてくれよ」と思い、いらいらしていませんか。
ささいなことですが、大きなストレスを感じる瞬間です。
人は「待たされること」に、強いストレスを感じます。
時間に余裕がないときほど、急ぎ足になります。
急いで時間を節約できたとしても、ほんの数秒か数分です。
わずかな時間を節約するために、長い時間いらいらし続けるのは、不幸です。
もたもた歩く相手は、悪くありません。
相手は、マイペースで歩いているだけです。
いらいらしている自分がいけないのです。
ゆっくり歩く人を見ただけでいらいらするのは、かなり余裕がない証拠です。
つまり、時間に振り回されている状態なのです。
ゆっくり歩く人は、余裕の大切さを教える先生です。
ゆっくり歩く人を見て、余裕のない自分に、気づくことです。
「おっと。自分は今、余裕がなくなっているな」と考える一瞬があれば、落ち着きを取り戻せます。
時間に振り回されるのではありません。
時間を操るのです。
自分から余裕を作ることができる人は、時間を操ることができる人です。
10分前行動を意識して、余裕のある生活を心がけます。
これだけで、時間はあなたの味方になります。
振り回される側から、操る側になれます。
余裕のある行動は、穏やかな気持ちになれます。
その時間そのものが、幸せなのです。