同じ名前が何人かいると、呼び方に困る場面があります。
たとえば、ある人に寄せ書きを書く場面があるとします。
「山田」という名字が2人いると「どちらの山田なのか」と困惑します。
ニックネームでもあればいいのですが、ない状況もあるでしょう。
そこでわかりやすく、特徴を加えた表現をすることがあります。
「若いほうの山田です」
「痩せているほうの山田です」
「髪の毛が多いほうの山田です」
こう書けば、どの山田さんかすぐわかります。
よく見られる書き方ですが要注意。
マナー違反に当たる可能性があります。
「若いほうの山田」と書けば、そうでない山田さんは年を重ねていることがわかります。
「痩せているほうの山田」と書けば、そうでない山田さんは、間接的に太っているとわかります。
「髪の毛が多いほうの山田」と書けば、そうでない山田さんは薄毛であることが想像できます。
気にしない人もいるでしょうが、気にする人もいるでしょう。
悪気はなくても失礼な表現になり、不快感を与える原因になります。
場合によっては、思わぬトラブルをこともあります。
わかりやすい特徴であっても、コンプレックスや弱点を刺激する呼び方は控えたほうが賢明です。
この場合、当たり障りのない書き方が適切です。
「ショートヘアの山田」「営業部の山田」などの書き方なら、誰も傷つけません。
書こうとしている特徴は、そうでない人に不快感を与えないか、書く前に一度考えてみましょう。
もし書き方に迷ったら、フルネームが無難です。