煩わしく感じるとき「面倒くさい」という一言がよく使われます。
できるだけ避けたいことがあれば「面倒くさい」という一言で、遠回しにニュアンスを伝えられます。
たしかに「面倒くさい」は便利な一言ですが、怖い一言でもあるのです。
「面倒くさい」という一言は、思考を停止させる言葉です。
「面倒くさい」と言った瞬間、それ以上、考える努力を放棄するため、進歩しなくなります。
素晴らしいアイデアが生まれるのは「どうしよう、どうしよう」と必死になって考えるときです。
面倒くさいと言ってしまうと「どうしよう、どうしよう」と必死に考えなくなります。
思考力を鍛える機会を失います。
素晴らしいアイデアが生まれるチャンスを失います。
そして人を、惰性へと導いてしまうのです。
人がほかの霊長類と違うのは、高度に発達した思考力があるからです。
面倒くさいと言って考えなくなると、野生の猿と同じになってしまいます。
面倒くさいと言わず、考え続ける習慣を身につけてください。
ストレスも、適度の範囲なら役立ちます。
面倒くさいと言いそうになる自分をぐっとこらえて、考え続けることです。
すぐ思いつかなくてもいい。
すぐ考えがまとまらなくてもいい。
必死になって「どうしよう、どうしよう」と考える機会を作ることが大切です。
そのときに思考力が鍛えられ、人としての磨きがかかるのです。