まず、愛犬の困った行動の解決について話をする前に、一番大切な話からさせてください。
この話を抜きにして、これからの話はできません。
「愛犬の困った行動」の根本的原因と言っても過言ではありません。
「犬が、人になかなかなつかない」
犬の性格によっては、人間に対して警戒心を抱く場合があります。
おおむね飼い主にはすぐなつくことでしょう。
犬の散歩をしていて困るのは、車の往来です。
車体が大きく、独特のエンジン音を出しながら、すごいスピードで走ります。
初めて見る犬は、強い驚きを示します。
飼い主がしつけに苦労することの1つに、トイレの習慣があります。
きちんとトイレをしつけるなら、散歩の途中で糞をさせるのはよくありません。
糞をすれば包んで持ち帰り、尿のときはペットボトルなどを準備すればいいですが、飼い主の散歩の負担が大きくなります。
散歩中、犬が飼い主より前に出て歩き、リードを引っ張ることがあります。
リードはぴんと伸び、犬が飼い主を引っ張っているような状態です。
犬の体は小さくても、引く力は強いです。
室内で犬を飼っていると「噛むトラブル」は必ず発生します。
家具やソファーを噛まれて、ぼろぼろにされる。
そこで多くの飼い主は「何でも噛むのをやめさせたい」という願いを持ちます。
基本的に犬の甘噛みを強制するのは、あまりおすすめできません。
暇つぶし、ストレス発散などではなく、幼犬の場合は歯の違和感を解消するなどの理由があるためです。
かませないように矯正するのではなく、かませてあげるように対策を立てるほうが、ストレス発散や歯の健康維持にもつながります。
落ちている物を勝手に食べない。
これはぜひ犬にしつけたい教育の1つです。
飼い主が与えた餌ならいいですが、道端に落ちているものは犬にとって有害になるものがたくさんあります。
食卓の時間になれば、いいにおいが部屋中に漂います。
すると、奥の部屋で寝ていた犬が嬉しそうにしっぽを振りながらやってくる。
さすが、においには敏感です。
のどかな散歩の途中、見知らぬ人とすれ違うことがあります。
犬がやんちゃな性格の場合、いきなり人に飛びつこうとする場合があります。
当然、危険が伴います。
犬は、生後半年くらい経てば、立派に芸を覚えられるようになります。
マナーのいい犬に育てるために、芸を覚えさせたいこともあるでしょう。
しかし、言葉のわからない犬に、うまく芸を覚えさせるのに、どうすればいいのか途方に暮れるのではないでしょうか。
犬も人と同じように、爪が伸びます。
犬は爪が伸びると、手の違和感を解消させようと、家具やソファーを爪で引っかこうとします。
これをやめさせたければ、手の違和感をなくすことです。
犬の性格によっては、頻繁に吠えることがあります。
犬が吠える声は大きいです。
響きます。
犬が吠えるのは、警戒のときばかりではありません。
飼い主に対して、何かを伝えようとするときにも吠えることがあります。
「わんわん」という吠える声とはいえ、何か意味が込められています。
犬を留守番に慣れさせるのも、大切なしつけの1つです。
留守番とはいえ、ほうっておけばいいわけではありません。
犬は、飼い主とのつながりを強く求める動物です。
犬のごみあさりに苦労をしている飼い主は多いのではないでしょうか。
人間にとって「ごみ」と感じるものに限って、犬には強い興味の対象になる場合が多いようです。
特に犬が興味を示すのは「生ごみ」です。
犬はおもちゃに興味を抱いていると、いつまでも噛みつづけ、離さないことがあります。
おもちゃを無理に取ろうとすると、余計に噛んで離さなくなります。
また、口にしているものを離してもらいたいのは、おもちゃをくわえているときだけではありません。
屋外で飼っていると、犬の穴掘りに困らせられる飼い主も多いことでしょう。
犬小屋の周りは穴だらけ。
なぜそんなに穴を掘るのが好きなのかと思います。
散歩中に飼い主が苦しむのは、マーキングや排泄行為です。
特にオスの犬は、尿などで自分の縄張りを示そうと「マーキング行為」をしたがります。
メスの場合は、マーキング行為は少ないですが、散歩中に排泄をしようとすることがあります。
車に対して苦手意識を持っている犬は多いです。
車の室内は、独特のにおい・エンジン音・空間・揺れがあります。
そのうえ、車酔いもありますから、あまりいい印象を持つことがありません。
初めて動物病院に行くときは嫌がらなかったのに、2回目からはひどく嫌がる犬は多いです。
病院を見るやいなや、拒否反応を示し、嫌がる犬に苦労する飼い主も多いのではないでしょうか。
動物病院の中では、犬にとってあまりいいことはありません。
「わんわん」
性格によっては、落ち着きのない犬がいます。
飼い主の周りをぐるぐると回ったり、寄りかかったり、飛びついたりしてくることはありませんか。
犬の性格によっては、お手入れを嫌がる場合があります。
なでたり、触られたりするのを嫌がる場合もあります。
大きな悪さをしているわけでもないので「まあ、ほうっておいてもいいだろう」と思いますが、そうでもありません。
犬には、自分がした糞を食べる「食糞」という習性があります。
初めて見た人は、強い衝撃を受けると思います。
犬が飼い主の顔をなめようとじゃれてきたら、口から糞のにおいがした。
ほとんどの飼い主は、この食糞をやめさせたいと思います。
では、どうすればいいのでしょうか。
難しそうですが、実は単純です。
犬が飼い主を見つけるやいなや、足にしがみつき、腰を振るしぐさを見せることがあります。
お世辞にも、品がいいとは言えません。
飼い主を異性と勘違いして、交尾をしているように腰を振るしぐさです。
飼い主の言うことを、聞いてくれないやんちゃな犬がいます。
言うことを聞いてくれないのは、もともとの犬の性格だと思いますが、そうではありません。
もちろんある程度は性格に由来する一面もあるでしょう。
子犬とじゃれ合っていると、急にお漏らしをすることがあります。
いきなりです。
「おや、どうしたの急に」
「ピピピピ」
自宅の電話が鳴ると同時に、犬が吠え始める。
もしくは、携帯電話の音がなり始めて、反応して吠え始める。
「ピンポーン」
来客のチャイムが鳴りました。
鳴ると同時に、犬がわんわんと吠え始める。